日程:2020.06.20
参加者:コサカ(L)、スミ
久々の山行だった。
大学生になってから、丸々4か月近く山へ行かなかったのは初めてだ。
今回の登攀対象はとある海岸に聳える滝。
おそらく未踏。
大きさは60~70mくらい?
とても辺鄙な村から藪漕ぎを30分くらい行うと海岸に到達する。そして、滝が見える。
写真で見ていたよりも大分イケてる。
第一に、前日までの雨で通常よりも水量が増えており、堂々たる様相が晴天に映える。
第二に、遠望するとその滝の唐突さにいささか面食らう。延々と続く崖の中に忽然とその滝は在る。
第三に、落ち口付近がどう見てもかぶっており、”覚悟”が必要なタイプの登攀が予想される。
辺りをウロウロして登路を探るも、どうみても難しい。
とりあえず、撤退できる範囲内で登ってみることにした。リード権ジャンケンして、クライミングシューズで登攀開始。荷物は基部にデポした。
1P目 コサカリード Ⅳ 30m
超ヌメル。とてもヌメル。今までの滝の中でもトップレベルにヌメル。斜度は垂直。ホールドは過不足なく散りばめられているが、どれも怪しい雰囲気を纏っている。概してそこそこ危ない。大滝登攀の鉄の掟、「ホールドを下に押し付ける」を忠実に実行した。
2P目 スミリード Ⅲ 15m
巨大な岩が不安定に積み重なっているオウカクを登攀。ビレイ点は2m四方のテラスになっているが、滝の水が直撃してとても寒い。
2p目終了点から、その先を見ると、基部から偵察したときよりも絶望的ではないことがわかった。4~6番サイズのチムニーを人工登攀まじりで抜けるか、チムニーを巻いて不確定なブッシュのミックス帯に突っ込むかの二択。いずれにしても簡単ではなさそう。
3p目の相談をしている間にも水は絶え間なく降り注いでおり、それは私たちを凍えさせた。覚悟が足りていなかった。今日のところは撤退することにした。
岩と岩の接地部分にスリングを巻いて懸垂。捨て縄を持っていなかったので、私の、買いたての、新品の、ケブラーコードを残置した。
登るのはまたの機会に。
帰り道には観光した。
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