2020年9月25日金曜日

丹後半島の海岸瀑"朝間の滝(60-70m?)"登攀

 日程:2020/09/10

参加者:コサカ(L)、スミ









6月に敗退した滝を登ってきました。

6月の教訓を踏まえて、ウェットスーツ&ワイドカム2sコーデでクライムオン。

6月の時に比べて水量がずいぶんと少なかったですが、とてもいい滝だったなあと思います。

2ピッチで登って、核心の2ピッチ目をリードしました。

ごりごりとエイドをして疲れ、時間もとてもかかってしまいましたが、これほど美しい、(多分)誰も登ったことのない滝の(多分)最も合理的なラインを登ることができたのではないかと思うので、達成感もひとしおです。

この滝は見上げると、上半分は水が滝身から浮いているほど傾斜が強く、1回目にきたときは、「これマジで登れんのか」というような感じでしたが、今回登ってみて、「登れるんだなあ」と思いました。

1ピッチ目のフォローで、前回敗退した時の残地スリング(ピンクのケプラーコード)の回収を忘れてしまったことが心残りです。

かといってわざわざ回収しにいくほど高い倫理を持ち合わせているわけでもないので、次に登る方は回収のほどよろしくお願い申し上げます。

池郷川(下部ゴルジュ)遡行


日程:2020/08/19

参加者:コサカ(L)、ナカジマ、ハヤシ、スミ

沢登り黎明期に初めて難易度を体系化した沢ヤ集団、大阪わらじの会において、唯一の最高難易度6級に位置付けられた沢、その名も池郷川。

池郷川が擁するゴルジュはその渓相美と難易度から日本を代表するゴルジュの一本に位置付けられており、池郷川ゴルジュと呼ばれている。らしい。

第1回ゴルジュ感謝祭が行われた沢ヤの聖地、下北山村の林道脇の駐車場から即入渓。

大変に透き通った水はまさにクリスタル。千夜一夜物語。

F1が擁するゴルジュと釜の美しさに息を呑む。それは、これから始まる遡行の厳しさを連想させると同時にそれが確実にもたらす大量のセロトニンを期待させる。




F2(10m)は一見すると絶望的だが、なんと30年以上前に道旗さんという方が右岸から突破したらしい。これは驚異的なことである。我々はその事実があるから取り付くことができた。ナカジマさんのリードで左岸〜水線突破。凄まじい水圧の中プアプロでの突破。流石である。フォローもテンションをかけたら鯉のぼり状態で死にうる。緊張しつつ全員ノーテン突破。素晴らしい。





まだゴルジュは終わっていない。次に現れるのが不動滝(20m)で、これは成瀬パーティによって正面突破された記録があるようだ。我々は脳死で既存ルートである右壁トラバースを選択してしまった。ここに少し悔いは残る。せめて間近で観察をして我々なりの可能性を探るべきだった。そして、コサカさんリードの右壁はまあまあ悪くてフォローでも苦戦した。






ここで一旦ゴルジュを抜けて、穏やかな渓相に。かなり疲れた。

大きな釜を擁した斜瀑(7-8m)があらわれ、スミリードで突破。これはエンジョイ滝。



そして、穏やかな渓相。

またまた大きな釜を擁した滝(15m)が出現。

毎回滝の基部まで泳ぐのが大変疲れる。全然進まないのだ。

滝はハヤシさんがリード。彼は人生で初めて打ったハーケンで3mほど墜落し、交代。アルパインで、しかもプロテクションがナイフブレード一枚で、あれだけドカ落ちした人を初めて見た。

選手交代でけんじりさんが吠えながら突破。そうとう躊躇っていたけれどさすがの突破力。とても妻子ある身とは思えない。



後、穏やかな渓相に。

大きな釜を擁した滝(15m)が出現。ナカジマさんリード。これはまあスタンダードな滝。



一時間ほど進むも次のゴルジュへは辿り着けず、時間切れ。

上部ゴルジュもいつか行きたいです。